菊地 英治(キクチ エイジ)准教授〔持続可能マネジメント講座 准教授〕

現在,どのような研究・教育をしていますか?

光触媒や、半導体電極を用いた、排水処理技術の開発を進めています。写真は、実用規模プラントを設置して試験をしたときの、 仮設建屋で、中に見えるのがプラントの一部です。

研究・教育に対する心構えを教えて下さい。

大学で、研究のおもしろさを体験し、博士課程まで進みました。その後、民間企業に就職して開発関係の部署で仕事をしましたが、 縁があって国立研究所に転職し、そこで研究・開発に従事、秋田県立大学の設立と同時に赴任して、研究開発と教育をするようになりました。 若い内に研究や開発のおもしろさを体験したことが一番の理由です。

研究・教育は社会にどのように役立てられると期待しますか

現在、世の中には様々な情報があふれています。しかし、正しくない情報、不正確な情報も多く混ざっており、 我々はあふれ出す情報を正確に評価、選択しなければなりません。私は大学では化学の基礎的な科目を担当していますが、 その内容を情報の評価や選択の役に立ててもらいたいと考えています。

研究・教育の面白さ,喜びは何ですか?

研究のおもしろさは、新しい発見、そしてその発見を工夫から技術につなげて行く作業そのものです。 新しい発見が技術につながるようになるまでには時間と労力がかかりますが、 それだけにうまく繋げることができたときの喜びも大きくなります。

教育においては、教えたことを学生諸君が理解して役立ててくれることが何よりの喜びです。

学生or受験生に一言お願いします

勉強というものは、あるいは面白くないと感じるかもしれません。しかし、あるところを超えて理解できるようになると、 とても面白いものとなります。苦手意識や、つまらないという先入観を捨てて、打ち込んでみましょう。新しい世界が見えてくるはずです。

(2010年10月4日)